EXHIBITIONS
NAMPEI AKAKI OVERMAN'S PAINTING
MARGINでは、アーティスト・赤木楠平(あかき・なんぺい)の個展「NAMPEI AKAKI OVERMAN'S PAINTING」を開催する。
赤木は1977年生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部写真学科を卒業した後に渡英し、2008年に帰国。13年からはポーランド・ワルシャワに拠点を置く写真家集団「Czulosc(感度)」に初の外国人メンバーとして参加している。
幼少期をサウジアラビアやシンガポールで過ごし、ロンドンと東京で青年時代を過ごした赤木は、それぞれの都市の文化を拝借しながらアイデンティティを培ってきた。どこにいてもつねに異端であり、「自らの文化」と呼べるものを喪失するなかで育まれた創造性は、漠然とした自国へのノスタルジーを下地にしている。
これまで赤木は、写真家としてカメラのレンズを外した状態で街の光を採集した「Kenko(健光)」シリーズや、多重露光を利用して偶発性をテーマに制作した「Zenzen」シリーズなど、 ユニークなアイデアに基づく冒険的な写真作品を数多く制作。また近年は、写真という枠組みのみならず、ペインティングにも精力的に取り組んでいる。
本展では、赤木の近年のペインティングシリーズの最新作11点が展示される。
今回の展示を構成するペインティングは、赤木が2020年頃から制作しているもので、独自のシンボルや文字、金銀紙や自作のステッカーなど様々な要素が画面構成をつくり上げ、ビビッドな色彩は鑑賞者を圧倒する。
日々ライフワークとして蒐集している玩具や雑貨の欠片、さらには支持体であるキャンバス上にまた別のキャンバスを貼り付けるなど、二次元的な素材と三次元的な素材を無差別に受け止め、素材の関係性を軽やかに飛び越える赤木のペインティングは、絵画に水平性をもたらしたロバート・ラウシェンバーグやジャン・デュビュッフェを彷彿させる。作中、様々な要素が調和とも融合とも呼べないかたちが複雑に入り乱れて混在し、脈略のないように見えるが、それらには紛れもなく世界中の都市の体温を肌で感じてきた赤木ならではの強烈な個性がある。
赤木は1977年生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部写真学科を卒業した後に渡英し、2008年に帰国。13年からはポーランド・ワルシャワに拠点を置く写真家集団「Czulosc(感度)」に初の外国人メンバーとして参加している。
幼少期をサウジアラビアやシンガポールで過ごし、ロンドンと東京で青年時代を過ごした赤木は、それぞれの都市の文化を拝借しながらアイデンティティを培ってきた。どこにいてもつねに異端であり、「自らの文化」と呼べるものを喪失するなかで育まれた創造性は、漠然とした自国へのノスタルジーを下地にしている。
これまで赤木は、写真家としてカメラのレンズを外した状態で街の光を採集した「Kenko(健光)」シリーズや、多重露光を利用して偶発性をテーマに制作した「Zenzen」シリーズなど、 ユニークなアイデアに基づく冒険的な写真作品を数多く制作。また近年は、写真という枠組みのみならず、ペインティングにも精力的に取り組んでいる。
本展では、赤木の近年のペインティングシリーズの最新作11点が展示される。
今回の展示を構成するペインティングは、赤木が2020年頃から制作しているもので、独自のシンボルや文字、金銀紙や自作のステッカーなど様々な要素が画面構成をつくり上げ、ビビッドな色彩は鑑賞者を圧倒する。
日々ライフワークとして蒐集している玩具や雑貨の欠片、さらには支持体であるキャンバス上にまた別のキャンバスを貼り付けるなど、二次元的な素材と三次元的な素材を無差別に受け止め、素材の関係性を軽やかに飛び越える赤木のペインティングは、絵画に水平性をもたらしたロバート・ラウシェンバーグやジャン・デュビュッフェを彷彿させる。作中、様々な要素が調和とも融合とも呼べないかたちが複雑に入り乱れて混在し、脈略のないように見えるが、それらには紛れもなく世界中の都市の体温を肌で感じてきた赤木ならではの強烈な個性がある。