EXHIBITIONS

宮坂直樹「物質分化」

N&Aアートサイト
2022.03.05 - 03.17

グラフィックデザイン:八木幤二郎

「ネクスト・キュレーターズ・コンペティション 2021」受賞者の企画展第3弾は、宮坂直樹のキュレーションによる「物質分化」展を開催する。

「ネクスト・キュレーターズ・コンペティション 2021(NCC2021)」は、現代美術の発展を担う若手キュレーターの発掘と育成を目的としたコンペティション。エイベックス・ビジネス・ディベロップメント株式会社、エヌ・アンド・エー株式会社、D/C/F/Aの3社が共催し、審査員は、南條史生、山峰潤也、小池藍が務めた。

 今回の受賞者は、板橋令子、島影圭佑、宮坂直樹の3名。それぞれ、中目黒にオープンしたN&Aアートサイト(東京・目黒)での展覧会開催のほか、展示制作の支援や、YouTubeメディア「MEET YOUR ART」での紹介など多様な側面からのサポートを受ける。

「NCC2021」受賞展の最終回をキュレーションする宮坂直樹は1985年千葉県生まれ。ル・コルビュジエ財団特別研究員(2019〜20)などの経歴も持ち、空間の概念について研究している。

 本展「物質分化」は、アーティストの保良雄とアンヌ=シャルロット・イヴェールの2人を迎え、「グループ展」が成立する最小限の要素を抽出することを試みるもの。ひとつの展覧会においてアーティストという単位が複数存在する時に起こり得る効果を探るため、あるひとりのアーティストの作品と、ほかのもうひとりのアーティストの作品とのあいだに生まれる相互作用に着目する。

 なお受賞者による展覧会は、1月に板橋令子が「Mother nature -アートに観る、女性や自然と文化の相互作用-」展を、2月に島影圭佑が「"現実"の自給自足展」を開催した。