EXHIBITIONS

伝教大師1200年大遠忌記念

特別展「最澄と天台宗のすべて」

2022.02.08 - 03.21

伝教大師(最澄)坐像
鎌倉時代・貞応3年(1224) 滋賀・観音寺
重要文化財

聖観音菩立像
平安時代・12世紀 滋賀・延暦寺
重要文化財

天台法華宗年分縁起
平安時代・9世紀 滋賀・延暦寺
国宝
展示期間=2月8日~2月27日

太郎天及び二童子立像
平安時代・大治5年(1130) 大分・長安寺
画像提供=奈良国立博物館 撮影=森村欣司
重要文化財

延暦寺根本中堂「不滅の法灯」 国宝

延暦寺根本中堂 外観 国宝

 九州国立博物館で特別展「伝教大師1200年大遠忌記念 最澄と天台宗のすべて」が開催される。

 日本の天台宗は、九州から唐に渡って天台諸学を学んだ伝教大師最澄によって平安時代初期に開かれた。最澄は、すべてのものは仏になれるという『法華経』の教えを広めるため、比叡山を拠点にして、九州の太宰府や宇佐をはじめ日本各地を巡り、その教えを全国に広めた。

 最澄の没後1200年の節目の年となった2021年。昨年の東京国立博物館を皮切りに、九州国立博物館、京都国立博物館の3会場を巡回する本展では、最澄の求法と伝教の歩みや天台宗の広まりを、比叡山延暦寺や天台ゆかりの寺社に伝わる数多くの宝物によって紹介する。

 会場には国宝24件、九州会場のみの出品となる《太郎天及び二童子立像(たろうてんおよびにどうじりゅうぞう)》を含む重要文化財68件ほか、天台宗の至宝・仏教美術の名品が集結。さらに会場に、国宝・延暦寺根本中堂の一部を再現する(撮影可能)。