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谷口暁彦 個展「これは谷口暁彦ではない」

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谷口暁彦 個展「これは谷口暁彦ではない」より

谷口暁彦 個展「これは谷口暁彦ではない」より

谷口暁彦 個展「これは谷口暁彦ではない」より

 メディアアーティスト・谷口暁彦による個展「これは谷口暁彦ではない」が、1月22日よりCALM & PUNK GALLERYのオンライン会場でスタートした(終了日未定)。

 谷口は1983年生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース専任講師。メディア・アート、ネット・アート、映像、彫刻など様々な形態で作品を発表している。

 本展は、CALM & PUNK GALLERYにとって初の試みである、オンラインでのみ開催される展覧会。1年ほどの期間中、徐々に作品を公開し、アーティストやギャラリーのInstagramで随時告知していく(実会場での展示は行わない)。

 谷口にとって本展は、2017年に開催した個展「超・いま・ここ」以来、5年ぶりとなるCALM & PUNK GALLERYでの個展だ。前回は過去10年間に制作した多様な形態の作品を、液晶ディスプレイというマテリアルを基点に振り返り、谷口の思索と実践の軌跡を考察する展示となった。2016年以後、そうした作品から一転し、谷口は自身を3Dスキャンして制作したアバターが仮想世界に登場する作品を制作し続けている。

 本展「これは谷口暁彦ではない」は、近年のバーチャルな作品に焦点が当てられる。仮想空間内にCALM & PUNK GALLERYとその周辺を精密に再現し、そのなかで谷口のアバターが過去の作品の解説と検証を行っていく。バーチャルの空間自体が谷口による新作でもあり、交錯する過去と現在、実空間から仮想空間への移行、現実とシミュレーションされる世界との関係など、様々な問題を再考する機会となる。