EXHIBITIONS

森洋史「MORYGON KEWPIE」

森洋史 MORYGON KEWPIE(シルバー) 立体マルチプル作品

森洋史 「Japanesque」シリーズ 映像作品のイメージ
右から《Favorite place - Reindeer》《Seasonal Revolutions - Harvest moon》

森洋史 Views in and around the city of Tokyo_Sumidaku ペインティング作品

森洋史 「MORYGON KEWPIE(モリゴンキューピー)」シリーズ 銀座 蔦屋書店での展示風景

 現代アーティスト・森洋史(もり・ひろし)の関西では初となる個展「MORYGON KEWPIE」が京都岡崎 蔦屋書店(ギャラリースペース)で開催される。会期は2月3日~21日。

 森は1977年東京都⽣まれ。2013年に東京藝術⼤学⼤学院美術研究科油画技法・材料修⼠課程を修了。古典やポップ・アートの名画、またアニメやマンガ、ゲームからの引⽤といった既存のイメージを組み合わせてパロディを仕掛けた作品を制作し、それらを通して、アートにおける「オリジナル」とは何かを追求している。

 本展では、銀座 蔦屋書店で好評を博した2021年の同名個展を再構成。複数のメディアによって展開した新シリーズ「MORYGON KEWPIE(モリゴンキューピー)」を中⼼に展示する。

「MORYGON KEWPIE」シリーズは、VR(ヴァーチャル・リアリティ)黎明期に⾒られたポリゴン(多⾓形)描画のイメージと、馴染み深いマスコットであるキューピー⼈形を掛け合わせた作品。これを、⽴体、版画、映像、NFTアートの複数のメディアによって展開し、シリーズ全体が現実とインターネットが混然となった今⽇の時代をシミュレート/パロディするよう構成される。

 また本展では、森の代名詞的作品である銀鏡塗装を⽤いたペインティング作品や版画連作、そして⽇本画とアニメ絵を組み合わせた「Japanesque」シリーズを版画と映像に展開した意欲作も展示される。