EXHIBITIONS

一般社団法人日本建築設計学会

ポストバブルの建築家展-かたちが語るとき-

アジール・フロッタン復活プロジェクト

2022.01.12 - 02.19

アジール・フロッタン奇跡の浮上 2020.10.19 ©︎ 前田宏

展示風景 ©︎ ADAN

Alphaville Architects  カトリック鈴鹿教会 2015 ©︎ 矢野紀行

studio velocity 山王のオフィス 2018 ©︎ なし

遠藤秀平 ROOFTECTURE OG(オーベルジュ玄珠) 2020 ©︎ 松村芳治

 BankART Stationで、「ポストバブルの建築家展 -かたちが語るとき- アジール・フロッタン復活プロジェクト」が開催中。日本の建築シーンを牽引する1960年以降生まれの建築家約35組による、力強く語る「かたち」を持ったプロジェクトを紹介している。

 出展者は、アルファヴィル 竹口健太郎・山本麻子、蟻塚学、芦澤竜一、千葉学、シーラカンスK&H 工藤和美・堀場弘、遠藤克彦、遠藤秀平、畑友洋、平田晃久、ICADA 岩元真明・千種成顕、乾久美子、岩瀬諒子、光嶋裕介、久保秀朗・都島有美、前田圭介、前田茂樹、みかんぐみ、宮晶子、宮本佳明・山口陽登、百枝優、永山祐子、中村拓志、西沢立衛、o+h 大西麻貴・百田有希、ofa 小原賢一・深川礼子、齋藤隆太郎、島田陽、studio velocity 栗原健太郎・岩月美穂、菅原大輔、田根剛、手塚貴晴・手塚由比・矢部啓嗣、CAt 宇野享、山下保博、米澤隆、吉村真基(35組)。

 本展は、昨年にフランスのFRACサントル=ヴァル・ド・ロワール(オルレアン市)で行われ、現在、パリ日本文化会館(パリ市、〜2月19日)で開かれている展覧会と同じコンセプ卜、同じ出展者によって日本で並行して開催されている(数名は異なるプロジェクトを出展)。

 日仏が協働する本企画は、1929年にル・コルビュジエがリノベーションを行い、前川園男が担当した「アジール・フロッタン(浮かぶ難民避難船)」に端を発している。そして、日本建築設計学会の支援により、水没の窮地にあった「アジール・フロッタン」は2020年10月19日に奇蹟の浮上を遂げた。

 本展プロデュースは遠藤秀平、キュレーションは五十嵐太郎(建築史家、東北大学教授)。「アジール・フロッタン」の保存に関わる展示とともに、海外に発信される日本建築展の枠組みをずらすことをもうひとつの狙いとして、地方の住宅や公共建築も含め、約35組によるプロジェクトを紹介している。