EXHIBITIONS

エド・オリバー「Dys・Morphia」

2022.01.27 - 02.13

© Edo Oliver All Rights Reserved

© Edo Oliver All Rights Reserved

© Edo Oliver All Rights Reserved

© Edo Oliver All Rights Reserved

© Edo Oliver All Rights Reserved

 タタ bookshop / galleryでは、エド・オリバーの初個展 「Dys・Morphia」が開催される。会期は1月27日~2月13日。

 オリバーはメキシコ出身、カナダで育つ。写真、テキスタイル、パフォーマンス・アートを中心に、ジャンルを越えて表現するマルチ・アーティストだ。身体、接触、愛、孤独など様々なテーマを扱い、静かな人間性と自分自身を理解しようとする孤立した内省の瞬間を核としている。

 メキシコで幼少期を過ごしたオリバーは、世界中の映画からメイクアップやファッションを吸収する日々を過ごし、その他にもカルチャー、セクシュアリティの在り方など、繊細で詩的な感受性から様々なことに関心を持ってきた。2010年代中頃からは日本に滞在。クリエイティブスタジオ「REING」のクリエイティブディレクターを務め、ファッションや広告の仕事に携わるいっぽうで、パーソナルな活動としてフォトグラファーやドラァグクイーン「Andromeda」のパフォーマンス・アートを始動させた。また、雑誌『IWAKAN』の創立者のひとりで編集者としても活動している。

 本展「Dys・Morphia」では新作の写真作品を発表。洞窟の中のような暗闇から覗く美しさと、それと同居する不完全な輪郭の危うさは、オリバーの表現活動においての原点回帰ともとらえられる映画のワンシーンのようだ。オリバーが生み出す、性と身体の概念が交錯する世界に注目してほしい。