EXHIBITIONS

Square展[30×30cmの正方形展]

2022.01.11 - 01.22

石内都 桐生 2021 2021

吉野辰海 2020~2021 2021

2021年の展示風景

 ギャラリー58が、毎年恒例となる「Square展」を開催する。2014年に始まった展覧会シリーズは、今回で9回目となる。

 出品作家(45名・五十音順)は、荒瀬哲也、石井博康、石内都、石橋高次、弥永隆広、石見香賀里、上里洋、大野洋平、小川幸一、小野木亜美、鍵井保秀、兼古昭彦、桑野進、小鶴幸一、さかいようこ、坂口寛敏、篠原有司男、渋川駿、相馬博、曽奈迪代、高津幸央、高野向子、髙橋理美、髙橋静江、瀧島里美、田中彰、谷口靖、東郷拓巳、鳥飼風人、長峰麻貴、中村宏、西田知代、フクダユウヂ、藤原恭子、牧ゆかり、三浦健、矢沢自明、山下耕平、山根久美子、山本一樹、吉住暁、吉田公美、吉野辰海、吉山裕次郎、若狭倫一。

 本展では、縦30×横30センチ、奥行き自由という規定のサイズで、45名の作家それぞれが新作を各1点展示する。

 数年前から生地である群馬県桐生市に拠点を移した石内都の作品は、廃屋と化したスナックの外観を撮影した《桐生 2021》。再び撮影に行くと、そこは更地になっており、いまはもう存在しない風景だ。ニューヨーク在住の篠原有司男は、ピンクの大蛇に巻かれたラオコーン像とミケランジェロを描いた《ラオコーンタマゲルミケランジェロ》、中村宏は、セーラー服姿の髑髏と女学生が阿弥陀仏と化して雲に乗って現れる《来迎図》、そして吉野辰海は、身体が空洞で断ち切られた犬のドローイング《2020~2021》を発表する。

 本展は、若手・ベテランの隔たりなく、五十音順で横一列に並ぶ展示方法も見どころ。サイズを揃えることによって、各作家の個性が際立つ。絵画、版画、写真、立体など、様々な表現による正方形の世界を楽しみたい。