EXHIBITIONS

NITO08

2021.11.19 - 12.13

メインビジュアル

田中義樹 ジョナサンの目の色めちゃくちゃ気になる 2020

根本祐杜 パーフェクトオフィス 2020

 アート / 空家 二人は、1万円から作品を販売し、購入されると価格が上がる継続的な展覧会の第8回を開催している。出展作家は、内田涼、倉知朋之介、迫鉄平、敷地理、鈴木諒一、田中義樹、鄭梨愛、中路景暁、根本祐杜。

 今回より新たに参加するアーティストは、田中義樹と根本祐杜の2人。ともに彫刻学科を卒業したアーティストだが、それぞれに作品の方向性は異なる。田中の原点は高校時代に始めた演劇で、現在発表している物語性を帯びた彫刻やインスタレーション、喜劇ともいえるようなコントにも影響を及ぼしている。いずれの作品にも、自らと世界に真摯に向き合う作家の等身大の人間味が感じられる。

 いっぽう、根本は人間を描き続けている。それは図像として用いるということだけにとどまらず、蚤の市で見つけた並々ならない思いを感じた造形物を作品に配置するなど、人間の行為や、存在を作品に込めている。

「NITO」では連続する2回の展覧会で購入されなければ、参加を終了するという取り決めがある。回数を重ね、初回から参加している作家は内田涼、鄭梨愛の2人となった。本展ではどうなるのか、現代美術の作品を購入してみたい人も、アーティストの本気の取り組みを目にしたい人も、会場に立ち寄ってほしい。

 なお今回はウェブサイトでは展示のハイライトのみを掲載。InstagramなどのSNSでは「NITO」の情報を引き続き発信していく。