EXHIBITIONS
コレクター福富太郎の眼
あべのハルカス美術館で展覧会「コレクター福富太郎の眼」が開催。高度成長期を生き生きと駆け抜けた実業家・福富太郎(1931~2018)が蒐集した、屈指の近代日本絵画コレクションが揃う。
福富太郎(本名・中村勇志智)は昭和時代を代表する実業家のひとりで、32歳でキャバレー「銀座ハリウッド」をオープンし全国に展開させた。経営面から人間関係まで多方面の話題に明るく、軽妙でユーモアあふれる語り口が人気を博し、テレビやラジオにも多数出演する著名人であったいっぽう、福富は自身の蒐集作品を題材に1992年から『芸術新潮』にて連載を開始。様々な資料を基に執筆された内容は単行本化され、幅広い世代へ美術作品の魅力や愉しみ方を紹介する活動にも大きな力を注いだ。
著名な画家の作品だけでなく、自身が良質であると信じれば求め、対象への理解を深めていった福富。本展は、作品を追い求めた「福富太郎の眼」に焦点を当て、55名の画家による作品約80点を展示する。
見どころのひとつとなるのが、鏑木清方が作品との再会を喜んだという《薄雪》や異色作《妖魚》。福富太郎コレクションの核とも言える近代日本画の女性像をはじめ、時代を映す黎明期の洋画から戦争画に至るまで、その類まれなるコレクションの魅力を紹介する。
福富太郎(本名・中村勇志智)は昭和時代を代表する実業家のひとりで、32歳でキャバレー「銀座ハリウッド」をオープンし全国に展開させた。経営面から人間関係まで多方面の話題に明るく、軽妙でユーモアあふれる語り口が人気を博し、テレビやラジオにも多数出演する著名人であったいっぽう、福富は自身の蒐集作品を題材に1992年から『芸術新潮』にて連載を開始。様々な資料を基に執筆された内容は単行本化され、幅広い世代へ美術作品の魅力や愉しみ方を紹介する活動にも大きな力を注いだ。
著名な画家の作品だけでなく、自身が良質であると信じれば求め、対象への理解を深めていった福富。本展は、作品を追い求めた「福富太郎の眼」に焦点を当て、55名の画家による作品約80点を展示する。
見どころのひとつとなるのが、鏑木清方が作品との再会を喜んだという《薄雪》や異色作《妖魚》。福富太郎コレクションの核とも言える近代日本画の女性像をはじめ、時代を映す黎明期の洋画から戦争画に至るまで、その類まれなるコレクションの魅力を紹介する。