EXHIBITIONS

吉田志穂

「測量|山」/「砂の下の鯨」

2021.11.12 - 11.28

吉田志穂 測量|山 2020 © Shiho Yoshida Courtesy of Yumiko Chiba Associates

吉田志穂 測量|山 2021 © Shiho Yoshida Courtesy of Yumiko Chiba Associates

吉田志穂 測量|山 2021 © Shiho Yoshida Courtesy of Yumiko Chiba Associates

吉田志穂 測量|山 2016 © Shiho Yoshida Courtesy of Yumiko Chiba Associates

吉田志穂作品集『測量|山』表紙イメージ

 NADiff Galleryでは、新進気鋭のアーティスト・吉田志穂の初作品集『測量|山』の刊行記念展を開催する。本展では、初作品集に収録されている「測量|山」と、「shiseido art egg」展でも発表をした「砂の下の鯨」の代表的なふたつのシリーズを展示。また、NADiff限定で作品集の通常版・特装版(20部限定)の先行予約を受け付ける。

 吉田は1992年千葉県生まれ。2014年に東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業し、現在は東京を拠点に活動。14年「第11回写真 1_WALL」グランプリ受賞、17年「第11回 shiseido art egg」入選、18年「Prix Pictet Japan Award 2017」ファイナリストと、数々のコンペティションや写真展で高く評価されてきた。

 吉田の制作方法は一貫しており、インターネット上で興味をそそられるトピックスを見つけることから始まる。インターネットで得られる特定の場所の画面上の情報(イメージ)を撮影し、それを持って実際に赴き、事前に得た情報と現地での体験を比較するように撮影。現地で自身が撮影した画像と画面上のイメージに対して、暗室作業など様々な方法で加工を重ね、イメージをつくり上げていく。

 本展は、初作品集『測量|山』に収録されている「測量|山」に加え、生まれ育った土地の航空写真で見つけた、鯨が座礁した場所をテーマにした「砂の下の鯨」の2シリーズを組み合わせて展示する。

 また本展と同時期に、東京都写真美術館で開催される「記憶は地に沁み、風を越え日本の新進作家 vol. 18」展(11月6日〜2022年1月23日)にも、吉田の「砂の下の鯨」シリーズが出展予定だ。