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EXHIBITIONS

泉川のはな|八木恵梨 二人展「しまをかく、しまにあう」

ホテル アンテルーム 那覇 Gallery 9.5 NAHA
2021.10.16 - 2022.01.28

八木恵梨 蛸の祭壇 2021

泉川のはな 集められた吐息 2021

泉川のはな 土の柄 2021

八木恵梨 islands of collage-コラージュの島 2019〜2020

 沖縄県出身の若手作家、泉川のはなと八木恵梨による2人展「しまをかく、しまにあう」がホテル アンテルーム 那覇のギャラリースペース「Gallery 9.5 NAHA」で開催される。

 泉川は1991年那覇市生まれ、同地在住。2016年東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程芸術文化専攻洋画科領域修了。出身地である沖縄をテーマに、過去の写真資料をもとに現代の沖縄風景を表現したコラージュ作品、南国植物をモチーフにしたドローイングなどを制作。複数の視点を同一の画面上で構成する手法や、いかにも沖縄らしいありふれたモチーフを使用することで「オキナワ」というイメージの持つ虚実について考察する。

 八木は1994年宮古島市生まれ。8歳の時に東京に移住、同地在住。東京藝術大学大学院博士後期課程油画技法・材料研究室在籍。ひとつのモチーフから触発された思考を図像にすること、また私的な思考活動を図像で他者と共有することの可能性について関心を持つ。科学のスケッチの様な簡素な線描に陰影を省略した色彩を用い、主に紙媒体による思考の記録、保存をしている。2018年からは架空の男性をテーマにした作品《LIFE,SAVE,AH~》を継続して制作している。

 本展では、泉川は近年手掛ける「鳥の人」をモチーフとした新作《集められた吐息》(2021)と、作家初の試みとなる土に塗料を練り込んだ半立体作品《土の柄》(2021)で空間を構成。いっぽう、八木は通常客室に設置されているアンテルーム 那覇のコレクション作品《island of collage-コラージュの島》(2019〜2020)を壁一面に配置、加えて新作《蛸の祭壇》(2021)は、その集大成とも言え、モチーフ同士の関係が生態系として浮かび上がってくる。

 本展企画は﨑原未帆(アンテルーム 那覇)、町田恵美。アンテルーム 那覇のコレクション作品のアーティストと、沖縄を拠点に活動する若手・中堅アーティストを同時に紹介していくシリーズ「tune with ante」の第1回となる。