EXHIBITIONS

あざみ野コンテンポラリー vol.12

對木裕里 ばらばらの速度

對木裕里 longing for #1 2020

對木裕里 longing for #2 2020

對木裕里 初めてさわる/first touch 2018

對木裕里 god hand #2 2018

對木裕里 green finger 2018

「あざみ野コンテンポラリー」は、美術という枠や社会的評価にとらわれず、様々なジャンルのアーティストによる表現活動に目を向けたシリーズ展。第12回では、彫刻家・對木裕里(ついき・ゆり)の個展「ばらばらの速度」を開催する。

 對木は1987年生まれ。神奈川県箱根町出身。2009年に武蔵野美術大学造形学部彫刻学科を卒業し、11年に京都市立芸術大学大学院彫刻専攻を修了。当たり前とされている景色の成り立ちについて関心を寄せ、人や場所や時代が「もの」にどのような意味づけをしているのかを考察し、意味が転換する瞬間をかたちにした彫刻に取り組んでいる。

 對木の彫刻作品は、有機的で不可思議な形状の面白さ、唐突にも感じられる素材の組み合わせ、カラフルな彩色を特徴とする。型取りした石膏や、木材、石、ブロンズ、粘土、紙、カラービニール、時にはジャガイモや冬瓜といった野菜など様々な素材を用いて、自身にとってリアリティのある手触りやかたち、量感を求めた実験的な作品を数多く生み出している。

 本展では「ばらばらの集合体としてつくられた彫刻」を創作の手がかりとした未発表の新作を中心に展示を構成。少しナンセンスで不思議なダンスに誘うような展示空間に挑戦する。