EXHIBITIONS

版画の見かた ―技法・表現・歴史―

クロード・メラン 聖顔 1649

レンブラント・ファン・レイン 聖母の死 1639

三代歌川豊国 今様見立士農工商 職人 1857(安政4)

フランシスコ・デ・ゴヤ 感じ易かったために(『ロス・カプリチョス』より) 1799

大蔵省印刷局 卓上静物 1833

 町田市立国際版画美術館が企画展「版画の見かた ―技法・表現・歴史―」を開催する。

 木版、銅版、石版、孔版と、じつに多種多様に分類される版画の技法と表現。各技法の表現を活かして、版画家たちは魅力ある作品を生みだしてきた。そこで使われる版や道具、そして完成までのプロセスを知ると、より版画を楽しむことができる。

 本展では同館のコレクション約3万2000点のなかから、アルブレヒト・デューラーやパブロ・ピカソ、棟方志功といった著名な版画家だけでなく、版画ならではの鑑賞のポイントを持つ作品も展示。古今東西の版画約130点の「ツボ」を紹介する。

 第1章「版画の技法」では、判形式と版種ごとに版画の技法をを解説。作品だけでなく、版そのものや使われる道具、制作の過程にも注目する。

 第2章「版画の表現」では、版画の技法から生まれる多種多様な表現を、点・線や色彩といった複数の視点から紹介し、そして第3章「版画の歴史」では、古くから人々の信仰心と結びついてきた版画の本性に着目し、古今の版画のつながりを浮かび上がらせる。