EXHIBITIONS

京都市京セラ美術館開館1周年記念展

モダン建築の京都

展覧会メインビジュアル
アートディレクション=おおうちおさむ
イラストレーション=中川学

大礼記念京都美術館(現・京都市京セラ美術館) 撮影=来田猛

レストラン矢尾政(現・東華菜館) 撮影=京都市京セラ美術館

駒井家住宅(駒井卓・静江記念館) 画像提供=公益財団法人日本ナショナルトラスト

国立京都国際会館 画像提供=国立京都国際会館

京都大倉別邸(現・大雲院)祇園閣 模型 1928(昭和3)頃 制作=坂本甚太郎(建築模型師) 大倉集古館蔵 画像提供=森美術館 撮影=来田猛

帝国京都博物館(現・京都国立博物館) 柱頭装飾木彫原型 1895(明治28)頃 重要文化財 京都国立博物館蔵 画像提供=京都国立博物館 展示期間:11月9日~12月26日

同志社クラーク記念館 同志社久良留久神学館建築設計図 1892(明治25) 重要文化財 同志社社史資料センター蔵 画像提供=同志社大学

 京都市京セラ美術館は、開館1周年記念展として「モダン建築の京都」を新館 東山キューブで開催する。本展監修は、石田潤一郎(京都工芸繊維大学名誉教授)。

 明治時代、東京への遷都を機に衰退した京都は、その後の復興を経て、教育や先端技術、文化や観光などにおける先駆的な都市として発展し、それらを象徴するように数々の名建築が生まれた。幸運にも、明治以降に建てられた洋風建築や近代和風建築、モダニズム建築などの「モダン建築」が数多く現存する京都は、日本近代化の縮図としても興味深い都市と言える。

 本展は、京都を代表するモダン建築のひとつ、京都市京セラ美術館を会場に、建築を通して京都を知る同館初の大規模建築展。現存する明治・大正・昭和の「モダン建築」を厳選し、重要文化財などの貴重な図面、写真、スケッチ、模型、家具、映像、言葉など400点以上の多様な資料とともに紹介する。

 会場は「古都の再生と近代」「様式の精華」「和と洋を紡ぐ」ほか全7セクション・36プロジェクトで構成。展示鑑賞と同時に建物探訪や街歩きなども体験し、古建築と庭園だけではない、京都のもうひとつの魅力にふれる絶好の機会となるだろう。