EXHIBITIONS
平成29年度アイヌ工芸品展
現れよ。森羅の生命― 木彫家 藤戸竹喜の世界
藤戸竹喜は、1934年北海道美幌町に生まれ、旭川を拠点に「熊彫り」を生業としていた父のもとで木彫制作を始めて以来、一貫して木彫に取り組んできた。アイヌ民族の彫りの技を受け継ぎながら、熊や狼、ラッコやシャチ、北に生きた先人たちの姿を木に刻み、繊細さと野性味が交差する独自の木彫世界を築いてきた作家。卓抜なイメージ力、構想力とともに、生命あるものへの深い愛情に根差した生気あふれる写実表現は、他の追随を許さず、現在では北海道を代表する木彫家として、高い評価を受けている。
本展では、熊や鹿の俊敏な動きをとらえた初期作から、アイヌ民族の歴史と威厳をモニュメンタルに伝える等身大人物像まで、藤戸の70年にわたる創作活動の軌跡を振り返る。
本展では、熊や鹿の俊敏な動きをとらえた初期作から、アイヌ民族の歴史と威厳をモニュメンタルに伝える等身大人物像まで、藤戸の70年にわたる創作活動の軌跡を振り返る。