EXHIBITIONS
小松浩子 展「SILENT SOUND」
MEMでは、小松浩子による映像作品の上映会「SILENT SOUND」を開催。小松が3つのライブ演奏を現場で8ミリカメラで撮影・編集したものを、3台の8ミリ映写機を使い上映する。
一貫して、工業地帯や工事現場の資材や廃材を撮影し、大量の写真プリントで空間を構成したインスタレーションで知られる小松。今回のライブ演奏の記録は、工業地帯を主題にしたほかの小松作品と同様、名前を剥ぎ取られた抽象的な光景を扱った無声の実験映画だ。ライブ演奏の記録にもかかわらずライブコンサートの要である音ばかりか、演奏者、場所、時代といった、イベントを特定する様々な要素が取り払われる。闇のなかで時々光るシーケンサーとそれらをつなぐ大量のコード、機材を操作する人影、ステージのバックに投影される映像などが交錯した光景が、8ミリフィルムが縦横無尽に走る空間のなかに映し出される。
フィルムをループするメカニズム自体が画廊空間全体に拡大され、各映写機から吐き出された8ミリフィルムは、展示空間を大きく横切って走る。それらのフィルムは、展示壁面に固定された滑車を通ってまた映写機に取り込まれることで、7〜8分の映像が繰り返し上映される。
上映作品も収録されたDVD付きマルチプルエディションも、本展に合わせて刊行され、会場には、写真作品も3点展示される。
一貫して、工業地帯や工事現場の資材や廃材を撮影し、大量の写真プリントで空間を構成したインスタレーションで知られる小松。今回のライブ演奏の記録は、工業地帯を主題にしたほかの小松作品と同様、名前を剥ぎ取られた抽象的な光景を扱った無声の実験映画だ。ライブ演奏の記録にもかかわらずライブコンサートの要である音ばかりか、演奏者、場所、時代といった、イベントを特定する様々な要素が取り払われる。闇のなかで時々光るシーケンサーとそれらをつなぐ大量のコード、機材を操作する人影、ステージのバックに投影される映像などが交錯した光景が、8ミリフィルムが縦横無尽に走る空間のなかに映し出される。
フィルムをループするメカニズム自体が画廊空間全体に拡大され、各映写機から吐き出された8ミリフィルムは、展示空間を大きく横切って走る。それらのフィルムは、展示壁面に固定された滑車を通ってまた映写機に取り込まれることで、7〜8分の映像が繰り返し上映される。
上映作品も収録されたDVD付きマルチプルエディションも、本展に合わせて刊行され、会場には、写真作品も3点展示される。