EXHIBITIONS

I am here by WAITINGROOM

2021.08.17 - 09.05

キービジュアル

浦川大志 鍾乳洞(ipeg) 2021

エキソニモ Crypto Poetry #1(NFT作品) 2021 ※参考作品

やんツー Cargo Cult in Cargo No.2 2019 共同制作=石毛健太

小林健太 New York City #smudge #video 2016

 CADAN有楽町で、東京都文京区を拠点とするWAITINGROOMの企画展「I am here」が開催される。参加作家は、浦川大志、エキソニモ、小林健太、やんツーの4組。また東京ではほぼ初めて、NFT作品(エキソニモ)を実空間に展示・販売する試みを行う。

 スマートフォンを通して取得した情報や身体感覚をもとに、デジタル的な筆致で絵画作品を制作する浦川大志。ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら、多岐にわたる活動を行うエキソニモ。撮影した写真に大胆なデジタル加工を施し、写真を軸に現代における美的感覚を示唆する小林健太。表現にまつわる様々な行為を、人間に代わり、自律型の装置が行う作品を多く制作しているやんツー。本展は、インターネットやデジタルテクノロジーが不可分な方法で制作を続けるアーティスト4組のグループ展となる。

 展覧会タイトルに冠した「I am here」は、本展にも出品されているエキソニモによるNFT作品「Crypto Poetry」シリーズの第1作目からとったもの。複製が容易であるデジタルアート作品に唯一性を担保することを可能にしたNFTをはじめ、情報通信技術の進歩は、美術をはじめ、私たちの日常生活にも多大な影響を与えている。

 コロナ渦により、オンライン空間が格段に身近になった現在においても、展覧会に足を運び、作品を目の前にすることは、バーチャルで作品を「見る」こととはまったく違った感覚をもたらすだろう。アーティスト4組それぞれの手法で現実世界に持ち込まれた作品を体感してほしい。