EXHIBITIONS

北斎とジャポニスム

HOKUSAIが西洋に与えた衝撃

2017.10.21 - 2018.01.28

左─葛飾北斎 北斎漫画 初編(部分) 文化11(1814) 浦上蒼穹堂蔵 右─メアリー・カサット 青い肘掛け椅子に座る少女 1878 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.18

左─葛飾北斎 冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷 1830-33(天保元-4)頃 ミネアポリス美術館蔵 Minneapolis Institute of Art, Bequest of Richard P. Gale 74.1.237 Photo: Minneapolis Institute of Art 右─クロード・モネ 陽を浴びるポプラ並木 1891 国立西洋美術館(松方コレクション)蔵

左─葛飾北斎 北斎漫画 十一編(部分) 刊年不詳 浦上蒼穹堂蔵 右─エドガー・ドガ 踊り子たち、ピンクと緑 1894 吉野石膏株式会社(山形美術館寄託)蔵

左─葛飾北斎 北斎漫画 初編(部分) 文化11(1814) 浦上蒼穹堂蔵 右─メアリー・カサット 青い肘掛け椅子に座る少女 1878 ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.18

 西洋の人々を魅了する浮世絵師・葛飾北斎と西洋芸術との出会いから「ジャポニスム」を読み解く世界初の展覧会が開かれる。

 江戸時代後期に狂歌本や読本挿絵『北斎漫画』に代表される絵手本などの版本、錦絵版画、肉筆画を手がけた北斎。とりわけ「冨嶽三十六景」は好評を博し、歌川広重と並んで浮世絵における風景画のジャンルを確立させた。

 19世紀後半になると、西洋で「ジャポニスム」が流行し、なかでも注目されたのが北斎だった。影響は印象派の画家をはじめとして欧米の全域に渡り、絵画だけでなく彫刻や装飾工芸などあらゆる分野に及んで、近代西洋美術の扉を開ける原動力となった。

 本展では、モネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンをはじめ、西洋美術の名作約220点(出品点数は予定、会期中展示替えあり)と、北斎の錦絵約40点、版本約70冊の計約110点が一堂に会し、東西の夢の共演が実現する。