EXHIBITIONS

特別展「植物 地球を支える仲間たち」

2021.07.10 - 09.20

ラフレシア(模型) 京都府立植物園蔵

ショクダイオオコンニャク 国立科学博物館筑波実験植物園

青いキク(標本) 農研機構蔵

モミジバフウ 国立科学博物館筑波実験植物園

3億年前の樹木 レピドデンドロンの幹 大阪市立自然史博物館蔵

ハエトリソウ 基礎生物学研究所

藻類と葉緑体(アオミドロ)

光合成FACTORY(イメージ図)

 国立科学博物館が特別展「植物 地球を支える仲間たち」を開催。植物を総合的に紹介する、これまでにない大規模展覧会。

 私たち人間と同じ原始的な生命体から進化した植物。光合成という、太陽エネルギーから有機物をつくり出す能力を手に入れたことで、多様な環境への進出に成功し、地球上の生命にとってなくてはならない存在となった。

 新緑や紅葉、四季折々の花は、私たちの目を楽しませ、気持ちをリラックスさせてくれる身近な植物であり、それらはじっとしていて動きのないイメージがある。しかし最先端の科学研究によって、私たちの想像を超えるアクティブな生態が明らかになってきた。

 本展は、最大から最小まで、古代から現代まで、様々な観点から植物を全般的に網羅し、最新の研究成果をもとにその驚きの実像や魅力に注目。世界最大の花「ラフレシア」や数年に一度しか咲かない「ショクダイオオコンニャク」をはじめとする多数の実寸大模型や、光合成の仕組みを体験できるインスタレーション「光合成Factory」などを展開する。

 会場では、3億年前の樹木「レピドデンドロン」の幹、ウツボカズラやハエトリソウなど食虫植物も展示。地球上の生命を支え、私たちにとって身近でありながらミステリアスな植物の姿を解き明かす。