EXHIBITIONS

開館記念特別展

山口晃 -ちこちこ小間ごと-

2021.07.06 - 09.12, 2021.09.14 - 11.07

山口晃 新京都百景 志賀街道 子安観音 2017 『京』No.193(日本新薬株式会社刊)掲載
©️ YAMAGUCHI Akira Courtesy of Mizuma Art Gallery ※全期間展示

山口晃 好きなカフエーのおじいさん 2013 鍵善良房手提げ紙袋原画
©️ YAMAGUCHI Akira Courtesy of Mizuma Art Gallery ※全期間展示

山口晃 五木寛之著 新聞連載小説『親鸞 完結篇』挿画 2013
©️ YAMAGUCHI Akira Courtesy of Mizuma Art Gallery ※全期間展示

 京都祇園の老舗和菓子店「鍵善良房」が2021年にオープンした「ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM」。開館記念特別展の第2回では「山口晃 -ちこちこ小間ごと-」を開催する。

 日本絵画の古来用いられてきた伝統的手法を巧みに取り入れながら、油絵の技法で独自の視点から現代の日本社会を鋭く描き出すアーティスト・山口晃。時にシリアスに、時にユーモラスな作品は国内外から高い人気を誇り、絵画をはじめとして、立体、新聞雑誌の挿画やインスタレーションを手がけてきた。そして2018年からはマンガの連載も開始し、幅広いジャンルで存在感を放っている。

 本展では、山口が制作した京都にまつわる書籍・雑誌の挿画を初公開、また08〜14年にかけての、五木寛之による新聞連載小説『親鸞』のための挿画全1052回より、珠玉の原画を中心に紹介する(会期中、展示替えあり)。

 鍵善良房では、山口が「お菓子とお茶のある風景」をテーマに描いた作品を、手提げ紙袋に使用しており、その縁から本展開催が実現した。会期中は、山口のアイデアスケッチをもとに鍵善良房があつらえた特製和菓子を、ミュージアムショップ「Zplus」にて限定販売するとともに、鍵善良房では特別メニューを楽しむこともできる。

※前期・後期に分けて、ほぼすべての作品を展示替え。『親鸞』挿画は7月6日〜8月9日、8月11日〜9月12日、9月14日〜10月17日、10月19日〜11月7日の4回で展示内容を替える(一部を除く)。