EXHIBITIONS
三菱創業150周年記念 三菱の至宝展
三菱創業150周年を記念した展覧会「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」が開催される。
三菱の創業は、1870(明治3)年に土佐藩の事業を引き継いだ九十九商会の設立にさかのぼる。以来、三菱は1945(昭和20)年の財閥解体に至るまで、創業家である岩崎家4代社長によって継承され発展を遂げてきた。
4代にわたり社長を務めた岩崎彌太郎、彌之助、久彌、小彌太は文化財に多大な関心を抱き、その収集品は現在、それぞれ静嘉堂と東洋文庫に収蔵されている。岩崎家は当時の学者や芸術家とも交流し、その収集の態度は社会に貢献する広い視野を持ったものだった。
本展では、初代岩崎彌太郎から小彌太に至る、芸術文化の研究・発展を通じた社会貢献の歴史をたどりながら、静嘉堂、東洋文庫の所蔵する国宝12点、重要文化財31点を含む美術工芸品、古典籍などを展示。これらに三菱経済研究所の所蔵作品を加えた、貴重な作品群100余点を展観する。
出品作は、完品は世界に3点しか存在しない《曜変天目》をはじめ、俵屋宗達による《源氏物語関屋澪標図屏風》、古備前高綱が打った《太刀 銘 髙綱》、中国最初の正史で現存最古とされる古写本『史記夏本紀』など。静嘉堂と東洋文庫の所蔵品が一堂に会する貴重な機会となる。
また本展は、1936年(昭和11)年に京都の北野天満宮を中心に開催された大茶会「昭和北野大茶湯」の道具組を特別に再現。名だたる財界の数奇者が集うなか、岩崎小彌太は所蔵の茶道具を茶道の師・表千家久田流の久田宗也の担当する席に提供し、好評を博した。再現展示では、《青磁鯱耳花入》(龍泉窯)や無準師範筆《禅院牌字断簡「湯」》などのしつらえを紹介する(※展示替えあり)。
三菱の創業は、1870(明治3)年に土佐藩の事業を引き継いだ九十九商会の設立にさかのぼる。以来、三菱は1945(昭和20)年の財閥解体に至るまで、創業家である岩崎家4代社長によって継承され発展を遂げてきた。
4代にわたり社長を務めた岩崎彌太郎、彌之助、久彌、小彌太は文化財に多大な関心を抱き、その収集品は現在、それぞれ静嘉堂と東洋文庫に収蔵されている。岩崎家は当時の学者や芸術家とも交流し、その収集の態度は社会に貢献する広い視野を持ったものだった。
本展では、初代岩崎彌太郎から小彌太に至る、芸術文化の研究・発展を通じた社会貢献の歴史をたどりながら、静嘉堂、東洋文庫の所蔵する国宝12点、重要文化財31点を含む美術工芸品、古典籍などを展示。これらに三菱経済研究所の所蔵作品を加えた、貴重な作品群100余点を展観する。
出品作は、完品は世界に3点しか存在しない《曜変天目》をはじめ、俵屋宗達による《源氏物語関屋澪標図屏風》、古備前高綱が打った《太刀 銘 髙綱》、中国最初の正史で現存最古とされる古写本『史記夏本紀』など。静嘉堂と東洋文庫の所蔵品が一堂に会する貴重な機会となる。
また本展は、1936年(昭和11)年に京都の北野天満宮を中心に開催された大茶会「昭和北野大茶湯」の道具組を特別に再現。名だたる財界の数奇者が集うなか、岩崎小彌太は所蔵の茶道具を茶道の師・表千家久田流の久田宗也の担当する席に提供し、好評を博した。再現展示では、《青磁鯱耳花入》(龍泉窯)や無準師範筆《禅院牌字断簡「湯」》などのしつらえを紹介する(※展示替えあり)。