EXHIBITIONS

めぐりあいJAXA—ながのとながめ

 2021年4月にリニューアル・オープンした長野県立美術館。新美術館では、絵画や彫刻だけではなく、映像作品や写真といったジャンルについても積極的に紹介していく。

 本展は「めぐりあいJAXA—ながのとながめ」は新しい取り組みとして、近年、著しい技術進歩を遂げ、また多くの映像作家、写真家のインスピレーションの源となっている「宇宙観測技術」がテーマ。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の人工衛星「だいち」が撮影した長野県の高精細画像をもとにした映像作品を関連作品とともに展示する。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は03年に宇宙科学研究所(ISAS)、航空宇宙技術研究所(NAL)、宇宙開発事業団(NASDA)の3機関が統合して誕生した、宇宙開発を支える組織(15年以降、国立研究開発法人)。研究から開発、利用まで、宇宙に関することを一貫して行う。

 人工衛星「だいち(ALOS)」は06年に打ち上げられた地球観測衛星(陸域観測技術衛星)であり、高精度の環境測定を行うことを目指して、地図作成や観測、災害状況の把握や資源探査など、「だいち」によって記録されたデータは幅広い分野で利用されている。

 本展では、「だいち」がとらえた長野県の眺めを俯瞰する映像を体験できるほか、空や上空からの眺めを国内外のアーティストによる映像作品から紹介する。