EXHIBITIONS

Aliens 2

2021.06.18 - 07.04

西太志 かわいい紙袋には裏がある 2020 Photo by Kai Maetani

 FINCH ARTSでグループ展「Aliens 2」が開催される。参加アーティストは、黒宮菜菜、西太志、彦坂敏昭、矢野洋輔の4名。

 本展は、同ギャラリーで2021年3月に開催された谷本真理、NAZE、水谷昌人によるグループ展「Aliens」の続編であり、「絵画という存在の確かさと作品の持つわからなさ」というテーマのもと、各作家の近年の取り組みを紹介する。

 小説や神話から想起したイメージや独自に創作した物語をモチーフに、油彩作品、染料と和紙を用いた絵画作品を制作する黒宮、虚構と現実の境界や匿名性をテーマに、木炭によるドローイングから発展した絵画と、黒い陶土による陶作品や衣類に泥を塗り込み、焼成した立体作品も手がける西、木彫を通して、「自分の表現したいもの」と「木そのものが表現するもの」とのつかず離れずの関係を作品化する矢野、そして彦坂は、人が他者や事物をわかる(わかり合う)ことに強い疑問と関心を持ち、「協働」「収集あそび」「ドローイング」の異なるアプローチから他者理解のオルタナティブを示す試みを展開している。

 本展では、矢野の新作彫刻や黒宮、西の大型ペインティング、彦坂の「波のスケッチ」作品をもとに制作したアーティストブックなど、多様な作品を展示。FINCH ARTSのウェブサイトでは過去の「Aliens」展の記録も公開中だ。