EXHIBITIONS

美人のすべて リターンズ

2021.04.24 - 06.07, 2021.06.08 - 07.04

上村松園 長夜

上村松園 美人観月

上村松園 花のさかづき

竹久夢二 長崎十二景 青い酒

竹久夢二 女十題 北方の冬

 2020年に新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、好評のうちに閉幕となった「美人のすべて」展。福田美術館では、昨年の出品作に新たな美人画の作品を加え再構成した「美⼈のすべて リターンズ」展として再開催する。

「美人画」とは、容姿や装い、あるいは感情の動きや内面から醸し出される美しさなどを様々な観点から女性の魅力を描いた絵画を指し、明治時代以降、日本画の重要なジャンルととして、多くの画家が画題としてきた。

 美⼈画の第⼀⼈者・上村松園(1875〜1949)は、⼥性が画家として⽣きることが困難だった時代に独⾃の美⼈画で道を切り開き、その功績により⼥性として初の⽂化勲章を受章した。

 前回から作品のラインアップをさらに充実させた本展では、福田美術館が所蔵する松園の作品すべてを展示。さらに、美⼈画の名⼿として松園と並び称された早世の画家・池⽥蕉園(1886〜1917)の幻の作品《もの詣で》を114年ぶりに公開する。

 また特別に、同館の2階パノラマギャラリーでは、前回の「美⼈のすべて」展にはなかった、竹久夢二による美⼈画のコーナーを設置。《⻑崎⼗⼆景》(前期展⽰)や《⼥⼗題》(後期展⽰)をはじめ、「夢⼆式」と呼ばれ⼀世を⾵靡した⼥性像の数々を紹介する。