EXHIBITIONS

高田裕大「測量の日々」

2021.06.05 - 06.20

高田裕大「測量の日々」より

 愛知を拠点に活動するアーティスト・高田裕大の個展「測量の日々」がgallery Nで開催される。

 高田は1985年富山県高岡市生まれ。2008年に金沢美術工芸大学を卒業後、10年に愛知県立芸術大学大学院を修了。20年の「清須市はるひ絵画トリエンナーレ」では審査員賞(杉戸洋)を受賞し、現在、清須市はるひ美術館で開催中の「清須市 第10回はるひ絵画トリエンナーレ」(~6月20日)に参加している。

 これまで「地中」(2016)、「火」(2018)をテーマに作品を制作してきた高田。本展では、自身の「測量の仕事」をテーマに新作を発表する。「測量の日々」について次のように語っている。

「仕事中僕は殆どを外で過ごします。草やツタが絡んだイバラを刈りたおして、何年も人が立ち入っていないであろう場所に分け入ることもあります。土砂に埋まった土地の境界杭を探して穴を掘ることもあります。どれも土地の調査のためで、対象の土地にはどんな業種よりも先行して入るのでだいたい草茫々です。そんな現場に入る時には、背丈を越える草を前に、かつて土地を切り拓いてきた人たちの気持ちを思うのです(高田裕大)」。

 なお、鈴木俊晴(豊田市美術館学芸員)をゲストに迎えた6月5日のオープニングトークの様子は、後日、YouTubeで配信予定。