EXHIBITIONS

北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs

東田大通り公園、いのちのたび博物館、東田第一高炉跡、北九州イノベーションギャラリー、北九州市環境ミュージアム、北九州市立美術館(本館)、スペースワールド駅前改札広場
2021.04.29 - 05.09

イメージビジュアル

 SDGs(持続可能な開発目標)の推進に向け、アジア地域で初めて世界のモデル都市に指定された北九州市。ここを舞台に、「SDGs」をテーマとした芸術祭「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」が開催される。

 SDGs(Sustainable Development Goals)は、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界の構築を目指す国際目標。17のゴールと169のターゲットから構成され、これに参画する国・都市や企業は、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。

 SDGsのモデル都市に選ばれた北九州市は、歴史的・地理的に アジアの玄関口として発展し、国際的に文化が交流し多くの文化人を輩出してきた。現在では多数の美術館や博物観が立ち並び、先進的な文化・芸術の発展を促すまちづくりを推進。また、1960〜80年代に往来した公害克服の経験などを生かし、アジア諸都市と国際的な技術協力や都市間交流を積み重ね、行政はもとより市民レベルでの草の根交流を育んできた。そしてこれから、「世界のSDGsのトップランナー」として新しい試みに挑戦する。

 本祭には南條史生(森美術館 現特別顧問)をディレクターに迎え、およそ30組の現代アーティストによる多様な作品を展示。豊かな表現を通じ、来たるべき未来のヴィジョンを世界に発信する。また新型コロナウイルス感染症の影響下で閉塞的になった社会に、イノベーションにより持続可能な発展と交流を生み出すことに積極的に取り組む。

 開催地の東田地区は、幕末・明治時代から日本の近代化に貢献した官営八幡製鐵所旧本事務所などの世界遺産を擁する。2022年にはスペースワールド跡地にエンターテインメント機能と商業が融合したショッピングモールや新科学館がオープンするなど、新たなまちづくりのスタートを迎えるにあたり、グローバルな課題である「SDGs」にも先進的に取り組もうとしている。 

 芸術祭の会場は東田地区を中心に、北九州市立いのちのたび博物館(〜5月30日)、北九州市立美術館(〜7月11日)のほか7ヶ所を展開。各展示の詳細は、公式ウェブサイトをチェックしてほしい。