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YUKATA

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第44回企画展「YUKATA」(2021)

 とらや 東京ミッドタウン店ギャラリーでは、浴衣をテーマにした企画展「YUKATA」を開催中。会期は4月1日〜9月27日。

 着物は季節にあわせた生地や仕立て、着こなしなどが工夫された日本の伝統衣装であり、現在にまで受け継がれている。着物の模様と和菓子の意匠とには共通するものもあり、ともに日本人の持つ伝統的な美意識や季節感が反映されている。

 今回の展示では、日本橋にある老舗呉服屋・竺仙(ちくせん)と協力。日本の四季の感じられる浴衣の柄と、和菓子に共通する意匠を展覧する。

 株式会社竺仙は、江戸時代後期の1842年(天保13)、江戸随一の歓楽街だった浅草に創業。江戸より続く江戸小紋や、浴衣を中心に販売を展開している。「江戸の粋」を受け継ぎ、江戸末期より伝わる型紙と職人の確かな技術・感性でつくられる美しい柄の浴衣は、いまでも多くの人々に愛され続けている。

 会場では、竺仙の浴衣の柄と、とらやの大正時代の菓子見本帳に描かれた菓子の絵図に共通する、 日本の四季が表現された意匠18種類をパネルで紹介。また竺仙を代表する染の技法「注染(ちゅうせん)」の工程を、写真や職人が実際に使用している道具とともに解説する。このほか、伝統的なデザインの浴衣の反物6点も展示。

 そして本展にちなみ、東京ミッドタウン店限定で5つの生菓子を順次販売。竺仙のロゴマークである竹や、浴衣と共通する花の意匠の菓子が楽しめる。