EXHIBITIONS
江戸の敗者たち
戦いや競争があると、そこに必ず生まれるのが勝者と敗者。近年では歴史を敗者の立場から見直し、新たな視点を見出そうとする動きが盛んになっている。
日本の歴史上に登場する勝者に劣らず、敗者たちがいまの私たちに深い印象を残すように、江戸時代では、源義経や明智光秀といった、戦いに負け、落ちぶれていく者たちのはかなさや悲哀を描いた歌舞伎や小説が、当時の人々の深い共感を呼んだ。
太田記念美術館で開催される本展「江戸の敗者たち」は、月岡芳年や歌川豊国などが浮世絵に描き、江戸時代に親しまれた様々な敗者たちに焦点を当てる。
見どころとなる歌川豊宣の『新撰太閤記』は、三日天下で没落する敗者としてのイメージが強い明智光秀を、悪人ではなく、非情な主君に厭われて侮辱を受けた弱者、そして悲劇のヒーローとして取り上げた作品。同書には明智だけでなく、その配下で、いまではあまり名が知られていない武将の様々なエピソードも収められており、江戸時代の明智の人気の一端をうかがうことができる。
※太田記念美術館は緊急事態宣言の発令に伴い、新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、4月25日〜5月14日まで臨時休館し、5月15日より再開予定。最新情報は公式ウェブサイトへ。
日本の歴史上に登場する勝者に劣らず、敗者たちがいまの私たちに深い印象を残すように、江戸時代では、源義経や明智光秀といった、戦いに負け、落ちぶれていく者たちのはかなさや悲哀を描いた歌舞伎や小説が、当時の人々の深い共感を呼んだ。
太田記念美術館で開催される本展「江戸の敗者たち」は、月岡芳年や歌川豊国などが浮世絵に描き、江戸時代に親しまれた様々な敗者たちに焦点を当てる。
見どころとなる歌川豊宣の『新撰太閤記』は、三日天下で没落する敗者としてのイメージが強い明智光秀を、悪人ではなく、非情な主君に厭われて侮辱を受けた弱者、そして悲劇のヒーローとして取り上げた作品。同書には明智だけでなく、その配下で、いまではあまり名が知られていない武将の様々なエピソードも収められており、江戸時代の明智の人気の一端をうかがうことができる。
※太田記念美術館は緊急事態宣言の発令に伴い、新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、4月25日〜5月14日まで臨時休館し、5月15日より再開予定。最新情報は公式ウェブサイトへ。