EXHIBITIONS

南桂子生誕110年記念「蝶の行方」展

2021.04.10 - 06.06, 2021.06.12 - 08.09

南桂子 2人の少女と蝶 1979 通期展示

南桂子 蝶と水 1963 後期展示

南桂子 城と睡蓮 1977 後期展示

 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションは、銅版画家・南桂子の生誕110年を記念した展覧会「蝶の行方」を開催する。

 南は1911年富山県高岡市生まれ。高等女学校時代から絵画や詩作に親しみ、戦後は東京に出て油彩画を発表。そのなかで、のちに20世紀を代表する銅版画家となる浜口陽三と出会い、銅版画の魅力を知った。それから1953年にフランスへ旅立ち、現地で版画を学んだ南は、鳥、城、女の子など童話のようなモチーフと、静かな色合いの抒情あふれる作品を制作し続けた。

 南の作品はユニセフやニューヨーク近代美術館のクリスマスカードに採用され、いまもなお世界中の人々に愛され続けている。

 本展は、銅版画を中心に、南の初期から晩年までの作品約50点を展示(前後期で展示替えあり)。また浜口の作品や、南が集めたアクセサリーの数々も紹介する。