EXHIBITIONS

開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より

アメデオ・モディリアーニ 少女の肖像 1918 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

クロード・モネ 睡蓮 1907 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

ジスブレヒト・ランブレヒト・クロイク オランダ 色絵花鳥文八角瓶 17世紀 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵

 今年で開館25周年を迎えるアサヒビール大山崎山荘美術館が、展覧会「開館25周年記念 夢をめぐる ―絵画の名品より」を開催。「夢」を切り口に、同館の絵画コレクションを紹介する。

 夢を抱いた芸術家が集い、多彩な文化が次々に花開いたパリ。19世紀後半〜20世紀のはじめ、絵画においては、クロード・モネが光に着目して明るい画面に都市生活を描写した。パブロ・ピカソは、《肘をつく女》といった「青の時代」の絵画にはじまり、めまぐるしく様式を変化させ、アメデオ・モディリアーニは、対象の奥にひそむ精神性を表出しようと、《少女の肖像》のようにデフォルメされた身体を特徴とする肖像画に到達した。そしてモネはのちに、パリ近郊のジヴェルニーに居を定め、自身の理想を凝縮させた庭園をつくり上げた。

 本展では、同館の絵画コレクションを厳選して公開。モネが夢の庭を題材にした連作「睡蓮」を中心に、作品を取り巻く「夢」に焦点を当てる。

 また、かつて白い宝石とよばれ珍重された東洋磁器を夢見て、試行錯誤の末に誕生した17〜18世紀のデルフト陶器などもあわせて紹介。名品に隠された、あこがれ、希望、志などの背景を探りながら、様々な夢をめぐる。

※アサヒビール大山崎山荘美術館は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため4月27日〜5月31日まで臨時休館。再開は6月1日 10:00より。最新情報は公式ウェブサイトへ。