EXHIBITIONS

暮らしのなかの芸術

2021.03.17 - 07.11

TARO鯉

太郎と飛行船

 男児の健康を祈って、端午の節供に立てられる鯉のぼり。古来伝わってきた鯉の姿かたちに対して、岡本太郎は自らの鯉のぼりをつくった。

 グリグリっと大きな眼、原色の鱗、生き生きと躍動的なフォルム。太郎は、「もっと自由でいいじゃないか。みんなが自分の自画像のような、ユニークな鯉のぼりをつくって上げればいい」と考えていた。そして生活の調度品や洋服、小物など、あらゆるジャンルのマルチプル作品を数多く手がけ、暮らしのなかに送り込んだ。

 岡本太郎記念館の企画展「暮らしのなかの芸術」では、太郎が生活のなかに送り込んだ作品群を、アイデアを描き留めたエスキースなどとともに一望。「芸術とは生活そのものであり、生きること」と考えた、太郎の芸術思想に迫る。

 なお本展の会期中に、特別展示「第23回岡本太郎現代芸術賞 岡本太郎賞 野々上 聡人」(6月23日〜7月11日)を予定している。