田凱写真展「Temperate Landscape」

　中国出身の写真家・田凱（でん・がい）の個展「Temperate Landscape」が、大阪のgallery 176で開催される。会期は3月12日～23日。

　田は1984年生まれ。2014年に日本写真芸術専門学校フォトクリティークゼミを卒業。18年に「第19回写真『1_WALL』」でグランプリに選ばれ、受賞後の個展「生きてそこにいて」（ガーディアン・ガーデン、東京、2019）では、かつては油田で栄えた故郷・中国の風景とポートレイトから構成されたシリーズを発表した。

　関西での初個展となる本展では、新シリーズ「Temperate Landscape」より約20点を展示。同シリーズについて次のように述べている。「都市開発のなかに、騒がしい静けさがある。秩序と混乱、発展と維持といった二項対立の構図と相互関係であろうとするところだが、均衡に混ざり合う。私は市外地へ、矛盾・対立の運動を対象化し、都市発展の内在と外在のボーダーが曖昧になっていくことを探る（田凱）」。

　本展は、田が運営メンバーを務めるTOTEM POLE PHOTO GALLERY（東京）とgallery 176の交流展企画の第4弾。TOTEM POLE PHOTO GALLERYでは、今年4月にgallery 176運営メンバーの波多野祐貴が個展を開催する予定。