EXHIBITIONS

横浜市民ギャラリーコレクション展2021

うつし、描かれた港と水辺

2021.03.05 - 03.21

三橋兄弟治 港にて 1940

田中岑 窓外港 朝 1988

林敬二 横浜港 1988

五十嵐英壽 ハマの三塔 1953

萩原英雄 港風景 1988

牛田雞村 蛮船の泊(「蟹港二題」より) 1926

 約1300点の所蔵作品を有する横浜市民ギャラリー。これらの作品の多くは、1964年の開館以来、企画展や国際展などの機に収蔵された。とくに国際展の折には地元作家を中心に横浜の風景を主題とした新作を依頼することが度々あったことから、横浜の風景を描いた作品が同館のコレクションには数多く見られる。

 本展「うつし、描かれた港と水辺」では、同館の所蔵作品のなかでも、港や海、水辺を描いた作品を特集。横浜を中心に港や水辺をうつし描いた油彩、日本画、写真、版画など約50点を展示する。

 出展作家は、相笠昌義、天笠義一、今関一馬、岩田栄之助、奥村泰宏、國領經郎、柴田昌一、園山晴巳、ちばてつや、土井俊泰、常盤とよ子、馬場檮男、浜口タカシ、林忠彦、三橋兄弟治、森兵五、柳原良平、由木礼ほか。

 横浜出身の日本画家・牛田雞村(うしだ・けいそん)については、《藁街の夕》《蛮船の泊》(ともに「蟹港二題」より)、《関内》(いずれも1926)の3点を特別に同時展示。絹に描いた繊細な絵肌や、開港期の書物などに取材した当時の風物を紹介する。

※本展は、2020年度に予定していた同内容の展覧会が、新型コロナウイルス感染拡大のため会期初日で開催中止となったことから再度実施するもの。社会状況によって会期や開場日時などに変更が生じる可能性あり。来館の際は公式ウェブサイトにて最新情報を要確認。