AdvertisementAdvertisement
EXHIBITIONS

小村希史「地平線 Horizon」

2021.03.04 - 03.27, 2021.04.01 - 04.24

小村希史 Subtract(Communication コニュニケーション) 2021 © Marefumi Komura Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

小村希史 Subtract(Potential 潜在能力) 2021 © Marefumi Komura Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

小村希史 Subtract(One-drop ひとつぶ) 2021 © Marefumi Komura Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

小村希史 Subtract(Equality 平等) 2021 © Marefumi Komura Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

小村希史 Subtract(Surface 表面) 2021 © Marefumi Komura Courtesy of Akio Nagasawa Gallery

 小村希史の個展「地平線 Horizon」がAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催。作品は、3月4日~27日、4月1日~24日の2期に分けて展示される。

 小村は1977年生まれ。東京を拠点に活動し、「儚さや不完全さの美」を表現し続けている。制作では、絵画そのものを物質としてとらえ、描く行為という身体性も作品を構成する一要素として表現に組み込み、「取り去る、差し引く」という意味の「Subtract」の手法を用いて、積み上げられた油絵具を荒々しく、あるいは精密に削りとって描く。

 2019年の同ギャラリーでの個展「Diamond」では、色彩を「差し引き」、キャンバス地の白を「光」として、鉱物のカッティングラインのように斜線を多用した作品で構成された。本展「地平線 Horizon」では、画面に地平線に見える線が存在し、その上部と下部とでは異なる印象の絵画が展開される。

 今作に存在している境界は、差異があることで現れてくる、体感としての境界線。新型コロナウイルスの感染拡大がもたらした「分断」に対して小村は、現れては消える儚い境界線を、そして分断されてもまたつなぎ合う世界を予見して「地平線 Horizon」を表現した。

 本展の会期中には、新作ペインティング、作品集『地平線 Horizon』(自費出版、2021)、『小裂絵 KOGIRE』(自費出版、2021)を会場とオンラインショップにて限定販売。またAkio Nagasawa Online Galleryでは、変形されたアルミニウムに油彩で描かれた「Subtract Cloud」10点を発表予定(詳細は公式ウェブサイトまで)。