EXHIBITIONS

ニューヨークが生んだ伝説の写真家

永遠のソール・ライター

2021.02.13 - 03.28

ソール・ライター 無題 1950年代 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Foundation

ソール・ライター 帽子 1960頃 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Foundation

ソール・ライター Harper’s Bazaar 1960年代 ソール・ライター財団蔵 © Saul Leiter Foundation

 アメリカ・ペンシルバニア州に生まれたソール・ライター(1923〜2013)は、1950年代からニューヨークで第一線のファッション・フォトグラファーとして活躍していた。しかし1981年、5番街にあったスタジオを閉鎖し、表舞台から姿を消した。

 再び脚光を浴びたのは2006年のこと。ドイツのシュタイデル社から出版された初の写真集『Early Color』が大きな反響を呼び、各国で次々に展覧会が開催されるようになった。13年にはドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』が公開されるなど、当時80歳を超えていたソール・ライターの写真が広く知られることとなった。天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれた個性と才能は、写真家が亡くなったいまも生き続けている。

 本展は、「モノクローム」「ファッション」「カラー」「セルフ・ポートレート」など6つのテーマで構成。写真家の没後、14年に創設されたソール・ライター財団が管理する膨大な作品資料のアーカイヴから、選び抜かれた作品約180点を展覧する。

 なお3月5日~11日まで、ドキュメンタリー映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』が京都シネマにて上映予定(詳細は上映館ウェブサイトへ)。