ホキ美術館名品展

　ホキ美術館は、日本で初めての写実絵画専門美術館として2010年に千葉市に開館。多数の写実絵画が一堂に会した同館の展示は、驚きと感動の絵画展として話題となって以来、全国各地や海外からも多くの来館者があり、大勢の人々に写実絵画の魅力を伝えている。

　2020年11月に開館10周年を迎えたホキ美術館。所蔵する約500点の大半は現役で活躍する作家の作品が占めており、新しい作家の発掘と育成にも努めている。

　岡山シティミュージアムで開催されている「ホキ美術館名品展」では、現在の写実絵画を代表する作家の作品を中心に展示。2018年に平成天皇皇后両陛下の肖像画を宮内庁に納め話題になった巨匠・野田弘志、ホキ美術館の礎となる36点のコレクションをもつ森本草介をはじめ、五味文彦、生島浩、島村信之ら中堅作家から若手の三重野慶まで、26作家64点の名品を紹介している。

　人物画、風景画、静物画にわたり、実物以上にリアリティを感じる驚きの写実絵画。日本の誇る現代写実作家の渾身の作品を間近で堪能してほしい。