EXHIBITIONS
宮北裕美 個展「未詳」
京都・京丹後市を拠点に活動するダンサー・アーティスト、宮北裕美の個展「未詳」が開催される。
宮北は兵庫県伊丹市出身。1997年にイリノイ大学芸術学部ダンス科を卒業。舞台芸術の出演や振付を経て、「立つ、歩く、座る」といったシンプルな動作や、身の回りのモノや現象にダンスを見出し、即興パフォーマンスや視覚芸術の可能性を探っている。
2013年、京丹後市に移住。浜で採集した自然の石を打つダンス「Nutu(ヌトゥ)」を創始し、国内外で上演。またダンサーとしての経験で得てきた固有の時間感覚や空間感覚を美術表現へ持ち込み、平面や映像作品として発表している。
本展では、2020年に描き上げた300点のドローイングのなかから4点の版画や、映像作品などを展示する。
「2020年はコロナ禍に見舞われ、働き方や人との距離などライフスタイルの変更を迫られる年でしたが、私は3月にロックダウンした欧州から緊急帰国し、拠点とする京丹後市網野町で刻々と変化する海や空を毎日眺めるようになりました。この数年とても忙しかったのに、一転して丹後半島から何ヶ月も出ることなく、夏の眩い太陽の下や、夕暮れの海を眺めながら身体の鍛錬を続ける日々となったのです。どこまでも続く海や空を前にすると、自分の存在や考えていることがいかに小さなことなのかと思うようになり、私たち人間も他の生命も、無生物や未だ解明や発見されていないあらゆるものすべてによって世界が形作られていることを体感するようになりました。私たちの知らないウイルスが実は数十万種も存在しているそうで、ほんとうは私たちは未詳のものたちに囲まれて暮らしているのです(本展に寄せて、宮北裕美)」。
宮北は兵庫県伊丹市出身。1997年にイリノイ大学芸術学部ダンス科を卒業。舞台芸術の出演や振付を経て、「立つ、歩く、座る」といったシンプルな動作や、身の回りのモノや現象にダンスを見出し、即興パフォーマンスや視覚芸術の可能性を探っている。
2013年、京丹後市に移住。浜で採集した自然の石を打つダンス「Nutu(ヌトゥ)」を創始し、国内外で上演。またダンサーとしての経験で得てきた固有の時間感覚や空間感覚を美術表現へ持ち込み、平面や映像作品として発表している。
本展では、2020年に描き上げた300点のドローイングのなかから4点の版画や、映像作品などを展示する。
「2020年はコロナ禍に見舞われ、働き方や人との距離などライフスタイルの変更を迫られる年でしたが、私は3月にロックダウンした欧州から緊急帰国し、拠点とする京丹後市網野町で刻々と変化する海や空を毎日眺めるようになりました。この数年とても忙しかったのに、一転して丹後半島から何ヶ月も出ることなく、夏の眩い太陽の下や、夕暮れの海を眺めながら身体の鍛錬を続ける日々となったのです。どこまでも続く海や空を前にすると、自分の存在や考えていることがいかに小さなことなのかと思うようになり、私たち人間も他の生命も、無生物や未だ解明や発見されていないあらゆるものすべてによって世界が形作られていることを体感するようになりました。私たちの知らないウイルスが実は数十万種も存在しているそうで、ほんとうは私たちは未詳のものたちに囲まれて暮らしているのです(本展に寄せて、宮北裕美)」。