EXHIBITIONS
鈴木昭男「カタツムリに聴く」
サウンド・アーティスト、鈴木昭男の個展「カタツムリに聴く」がHARUKAITO by islandで開催される。
鈴木は1941年生まれ。63年に名古屋駅で行った《階段に物を投げる》以来、自然界を相手に「なげかけ」と「たどり」を繰り返す自修イベントを通じて、「聴く」ことを探求し続けてきた。
97年には、ザールブリュッケン市立ギャラリーで《na mi》を発表。回転するテープル上に複数のラジオを置いて、電波ノイズの指向性のハーモニーを楽しんだ。2009年、金沢21世紀美術館(石川)での展示パフォーマンスでは、タイトルを《愛 車》として、館内をラジオを乗せた台車を押して巡り、そして、翌年の横浜市民ギャラリーでのインスタレーション《たたずみ》は、2×4メートルの鉄板を、直角に曲げた衝立で乱れた迷路のかたちに構成した。
本展は、これらの実践で鈴木が体感してきたものを、他者に譲る試み。展覧会について、鈴木は次の言葉を寄せている。
「過去の制作のどれもが、確と手応えを与えてくれたとは言えない。ぼくのやって来た、道草的な音のプロジェクト『点 音(おとだて)』も然り。このチャンスに、ぼくの性格に同調するところのこの生物にあやかって、改め感覚を解き放ってみたいとの目論見です。因みに、我が家の屋号は『ペンギン かたつむり』。そのおかげで物が配達されるのです(鈴木昭男)」。
鈴木は1941年生まれ。63年に名古屋駅で行った《階段に物を投げる》以来、自然界を相手に「なげかけ」と「たどり」を繰り返す自修イベントを通じて、「聴く」ことを探求し続けてきた。
97年には、ザールブリュッケン市立ギャラリーで《na mi》を発表。回転するテープル上に複数のラジオを置いて、電波ノイズの指向性のハーモニーを楽しんだ。2009年、金沢21世紀美術館(石川)での展示パフォーマンスでは、タイトルを《愛 車》として、館内をラジオを乗せた台車を押して巡り、そして、翌年の横浜市民ギャラリーでのインスタレーション《たたずみ》は、2×4メートルの鉄板を、直角に曲げた衝立で乱れた迷路のかたちに構成した。
本展は、これらの実践で鈴木が体感してきたものを、他者に譲る試み。展覧会について、鈴木は次の言葉を寄せている。
「過去の制作のどれもが、確と手応えを与えてくれたとは言えない。ぼくのやって来た、道草的な音のプロジェクト『点 音(おとだて)』も然り。このチャンスに、ぼくの性格に同調するところのこの生物にあやかって、改め感覚を解き放ってみたいとの目論見です。因みに、我が家の屋号は『ペンギン かたつむり』。そのおかげで物が配達されるのです(鈴木昭男)」。