EXHIBITIONS

藤森照信展

自然を生かした建築と路上観察

2017.09.29 - 12.03

藤森照信 多治見市モザイクタイルミュージアム 2016 撮影=増田彰久

藤森照信 高過庵 2004 撮影=増田彰久

 建築と自然との関係を取り戻すべく「自然素材をどう現代建築に生かすか」「植物をどう建築に取り込むか」をテーマに取り組んできた藤森照信を紹介する。

 藤森は1946年生まれ。高校卒業まで長野県茅野市で過ごし、東北大学、東京大学大学院に進学した。近代建築史・都市史研究の第一人者として多くの業績を残したのち、44歳で神長官守矢史料館(長野県茅野市)を設計し、建築家としてデビューする。

 以後、屋根にタンポポやニラが植えられた住宅、自然木を柱にした鳥の巣箱のような茶室など、建築の通念を軽やかに超えた新しさと遠い過去を想起させる懐かしさをあわせ持った、独創的な建築作品を約25年のあいだに40あまり発表した。

 本展では、スケッチや模型、写真で藤森の代表的な建築を紹介するとともに、これまで手がけた建築の屋根・壁・左官などの素材見本や家具、茶室などを展示。これまでの建築家の仕事を振り返る。