EXHIBITIONS

トランスレーションズ展 −「わかりあえなさ」をわかりあおう

2020.10.16 - 2021.06.13

和田夏実+signed Visual Creole

島影圭佑 OTON GLASS

伊藤亜紗(東京工業大学)+林阿希子(NTTサービスエボリューション研究所)+渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所) 見えないスポーツ図鑑

長谷川愛 Human × Shark

Ferment Media Research NukaBot v3.0

永田康祐 Translation Zone

清水淳子 トランスレーションズ展プレイベントのグラフィック・レコーディング(参考画像)

ドミニク・チェン 撮影=望月孝

展示風景より Google Creative Lab + Studio TheGreenEyl +ドミニク・チェン ファウンド・イン・トランスレーション 撮影=木奥惠三

展示風景より エラ・フランシス・サンダース 翻訳できない世界のことば 撮影=木奥惠三

展示風景より シュペラ・ピートリッチ 密やかな言語の研究所:読唇術 撮影=木奥惠三

 21_21 DESIGN SIGHTが企画展「トランスレーションズ展 –『わかりあえなさ』をわかりあおう」を開催。展覧会ディレクターには、アートやデザインの領域をまたぎ、様々な表現媒体に携わる情報学研究者のドミニク・チェンを迎える。

 ドミニク・チェンは現在、早稲田大学文化構想学部・准教授。幼少時に50ヶ国以上から生徒が集まるインターナショナルスクールに通い、日々「翻訳」を体感して過ごした。自身の研究について、『未来をつくる言葉:わかりあえなさをつなぐために』(新潮社)、『電脳のレリギオ:ビッグデータ 社会で心をつくる』(NTT出版)などに上梓。また、ミラノ・トリエンナーレ2019「Broken Nature」展でぬか床ロボット「NukaBot」を、あいちトリエンナーレ2019「情の時代」展では、人々の遺言の執筆プロセスを可視化する《Last Words / TypeTrace》を出展している。

 本展は、ドミニク・チェンの「翻訳はコミュニケーションのデザインである」という考えに基づき、「翻訳」を「互いに異なる背景をもつ『わかりあえない』もの同士が意思疎通を図るためのプロセス」ととらえ、その可能性を多角的に拓いていくもの。AIによる自動翻訳を用いた体験型の展示や、複数の言語を母国語とするクレオール話者による映像、また、手話やジェスチャーといった豊かな身体表現、さらには人と動物、そして微生物とのコミュニケーションまで、様々な「翻訳」のあり方を示す作品を紹介する。

 本展の参加作家は、市原えつこ、伊藤亜紗(東京工業大学)+林阿希子(NTTサービスエボリューション研究所)+渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、Google Creative Lab+Studio TheGreenEyl+ドミニク・チェン、エラ・フランシス・サンダース、島影圭佑、清水淳子+鈴木悠平、Takram、長岡造形大学、永田康祐、noiz、長谷川愛、シュペラ・ピートリッチ、Ferment Media Research、タニア&ケン・フィンレイソン+Google Gboard team、本多達也、やんツー、ペイイン・リン、ティム・ローマス+萩原俊矢、和田夏実+signed+筧康明(本展の入場は事前予約制。詳細は公式ウェブサイトへ)。

※21_21 DESIGN SIGHTは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、4月25日〜6月1日まで全館休館。最新情報は公式ウェブサイトへ。