EXHIBITIONS

石井正則写真展「13(サーティーン)~ハンセン病療養所の現在を撮る~」

国立ハンセン病資料館 2階 企画展示室
2020.09.19 - 12.06

回春寮内部 長島愛生園 2018 撮影=石井正則

桜 多磨全生園 2018 撮影=石井正則

コンクリート壁 菊池恵楓園 2019 撮影=石井正則

 俳優・石井正則による写真展「13(サーティーン)~ハンセン病療養所の現在を撮る~」が国立ハンセン病資料館で開催されている。

 ⽯井は1973年⽣まれ。95年にお笑いコンビ「アリtoキリギリス」でデビュー。2016年にコンビを解散後も、俳優、タレント、ナレーターとして幅広く活躍。その傍ら、昔懐かしいコンパクトフィルムカメラを楽しむ「駄カメラ写真協会」会長としても撮影を続け、その魅力を伝えている。

 本展では、⽯井が2016〜19年にかけて、プライベートで国⽴ハンセン病療養所13園をすべてまわり、⼤判カメラの8×10などで撮影したモノクロ写真27点を展⽰。作品はすべて、石井の⼿焼きによってプリントされた。

 本展を通じて、隔離を象徴するコンクリート壁や患者の収容桟橋、2000年代に建設された最新のケアセンターや地域住民も花⾒に訪れる満開の桜など、ハンセン病療養所の「現在」の多様な姿を知ることができる。

 会期中の10月11日、11月3日には、オンライントークイベントを開催。各回とも石井による作品解説と、ハンセン病療養所入所者による詩の朗読を写真展ギャラリー(無観客)よりライブで配信する。