EXHIBITIONS

藝大コレクション展 2020――藝大年代記クロニクル

青木繁 自画像 1904

マリー・イーストレーキ 自画像 1907

萬鉄五郎 自画像 1912

佐伯祐三 自画像 1923

狩野芳崖 悲母観音 1888 重要文化財

高橋由一 鮭 1877頃 重要文化財

黒田清輝 婦人像(厨房) 1892 東京藝術大学蔵

藤島武二 池畔納涼 1898

上村松園 序の舞 1936 重要文化財

 東京美術学校(美校)開学から現在の東京藝術大学まで、130年以上にわたって引き継がれている本学の美術・教育資料の集積である「藝大コレクション」。東京藝術大学大学美術館では、毎年その収集の歴史をたどる展覧会を開催してきた。

 2020年の「藝大コレクション」展では、美校・藝大に残された多様な美術作品によって、学史を「年代記」のようにたどる。
 
 第1部では、上村松園の《序の舞》、狩野芳崖の《悲母観音》など、名品群を紹介。第2部では、藝大を象徴するコレクションと言える自画像群を特集する。

 自画像群は、黒田清輝を中心とする西洋画科の卒業課題として始まり、現在まで続くコレクションで、その総数は現在6000件以上。これらの自画像を日本近代美術・美術教育史の流れを示す「歴史資料」として扱い、100件以上の自画像を一堂に並べ、美校・藝大の流れを「年表」のように展覧する。