EXHIBITIONS

寄贈記念

熊谷守一展

2020.09.08 - 12.20

熊谷守一 百日草 1961 岐阜県美術館蔵

熊谷守一 野菜 1949 岐阜県美術館蔵

熊谷守一 萬の像 1950 岐阜県美術館蔵

熊谷守一 後向裸婦 1950 岐阜県美術館蔵

熊谷守一 松並木 1956 岐阜県美術館蔵

 現在の中津川市付知町に生まれた熊谷守一(1880〜1977)は、岐阜県にゆかりの洋画家であると同時に、日本を代表する洋画家のひとり。葉書4枚ほどの小さな板のうえに、身近な自然や生き物たちの姿を特徴ある赤い輪郭線と、簡明な色面で表現した画家として知られている。

 また著書『へたも絵のうち』や『蒼蠅』で脱俗した生き方を綴った熊谷。熊谷のものの見方や携わり方には、各々の土地とそこで出会った人々との関わりが深く、また自身も家族との死別という経験を重ねながら、自らが描くものとは何かを求めた。その生涯は作品とともに、いまも多くの人々を魅了し続けている。

 岐阜県美術館では熊谷の回顧展を開催して以来、数度にわたって作品を紹介してきた。今回のコレクションによる小企画では、岐阜を代表する洋画家・熊谷守一の生誕140年を記念して、近年遺族や生前から関わりの深い関係者によって寄贈された作品・資料を中心に展示する。