EXHIBITIONS

歌川広重 二つの東海道五拾三次

2020.07.25 - 08.30

歌川広重 東海道五拾三次之内 日本橋 朝之景 保永堂版

 浮世絵師・歌川広重(1797〜1858)は、「東海道五拾三次」の情緒豊かで写実的な風景描写で人気を博し、江戸随一の名所絵師として名を馳せた。

 フィンセント・ファン・ゴッホクロード・モネに影響を与えたことでも知られる広重。本展では、その代表作である「東海道五拾三次」を紹介する。

 今回は、広重の出世作として知られる「保永堂版」とその15年後に制作された現存数の少ない「丸清版」、ふたつの版元から刊行された作品を同時に展示。同じ宿場を描きながら、構図や色彩、季節、天候などが異なる2作品と、大正時代に撮影された宿場町の写真もあわせて見比べながら、広重の豊かな表現力が生み出した自然の風景や人々の活気を、旅するように鑑賞を楽しむことができる。