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EXHIBITIONS

小企画「水谷勇夫と舞踏」/2020年度第2期コレクション展

2020.06.25 - 09.06

大野一雄舞踏公演『蟲びらき』 1988 ©︎ N.Ikegami ※小企画「水谷勇夫と舞踏」参考画像

大野一雄舞踏公演『蟲びらき』 1988 ©︎ N.Ikegami ※小企画「水谷勇夫と舞踏」参考画像

竹内栖鳳 狐狸図(右隻) 1908頃 ※2020年度第2期コレクション展「近代の日本画」展示作品

竹内栖鳳 狐狸図(左隻) 1908頃 ※2020年度第2期コレクション展「近代の日本画」展示作品

グスタフ・クリムト 人生は戦いなり(黄金の騎士) 1903 ※2020年度第2期コレクション展「20世紀の色彩」展示作品

 愛知県美術館は、小企画「水谷勇夫と舞踏」展を、「2020年度第2期コレクション展」内で開催している。

「水谷勇夫と舞踏」(展示室6)は、名古屋を拠点に活動した画家・水谷勇夫(1922〜2005)と舞踏との関係について特集。大野一雄舞踏公演『蟲びらき』(東京、1988/名古屋、1990)の舞台装置の再現と、関連資料の展示により考察する。

 いっぽうコレクション展は、「近代の日本画」「20世紀の色彩」「木村定三コレクションの中国陶磁」「没後40年 長谷川潔の銅版画」の4つの展示で構成。近代の日本画(展示室4)では、美術の近代化が進んでいく明治から昭和初期まで、東京と京都の二大拠点で活動した日本画家たちの作品を紹介し、「20世紀の色彩」(展示室5)では、愛知県美術館のコレクションの核のひとつである20世紀の西洋美術を、「色彩」をキーワードに解説する。

「木村定三コレクションの中国陶磁」(展示室7)では、明時代の壺や鉢、向付や合子など、茶人としての美意識のもとに収集された木村定三コレクションの中国陶磁を、その特色をよく示す作品に絞って展示。そして「没後40年 長谷川潔の銅版画」(展示室8)では、銅版画の技法を習得するためにフランスに渡り、忘れ去られていた版画技法「メゾチント」を独学で再興させた長谷川潔(1891〜1980)の活動をたどる。

 また多目的スペースのプラスキューブでは、ヒップホップ・アーティストOMSBとBimが、2日間でひとつの楽曲を制作する過程を追った、三宅唱の監督によるドキュメンタリー《THE COCKPIT》を公開。普通のマンションの一室で交わされる軽いやり取りの中からトラックが生まれ、言葉が綴られ、やがて一つの音楽となっていく過程は、普遍的な創作の楽しさや喜びを伝える。