EXHIBITIONS

京都国立近代美術館所蔵作品にみる

京(みやこ)のくらし──二十四節気を愉しむ

2020.07.23 - 09.22

北沢映月 祇園会 1936 京都国立近代美術館蔵 ※「祇」は正しくは「ネ」に「氏」

 日本では季節の移ろいを把握する目安として、二十四節気という季節の区分が用いられてきた。日本人は暮らしを彩る芸術のなかに巧みに自然を取り入れ、とりわけ京都は、暮らしと自然、芸術が密接な関係を築いてきた街として、いまも人々を魅了している。

 本展では、この二十四節気に沿って、京都のくらしに息づく自然現象や草花、生物、祭や行事などを、京都国立近代美術館のコレクションから精選した美術・工芸作品に加え、映像資料によって紹介。主な出展作家は、安井曾太郎、堂本印象、福田平八郎、バーナード・リーチなど。

 本展を一巡することで、日本の暮らしと自然、そして芸術の豊かな関わりを体感し、自然・社会環境が激変する現代生活を改めて考えるきっかけとなることを願う。