EXHIBITIONS

桑原正彦「heavenly peach」

桑原正彦 遺品 2017 © Masahiko Kuwahara

桑原正彦 Emily 2019

桑原正彦 Sweet-ex 2019

桑原正彦 new products 2019

桑原正彦 new products 2019

 桑原正彦は1959年東京都生まれ。90年代の後半から一貫して、いま住んでいる環境に対する、人間の欲望による変化に着目して制作を続けている。

 進化、効率、大量生産、加工、洗浄、商品価値を求めるのに伴う破壊、汚染。桑原正彦は、60〜70年代日本高度成長下に育った自身の幼少期の思い出とともにある様々な変化を、奇妙な生物、ペットとしての動物、おもちゃ、風景、折込チラシの無名の女の子たちや建売住宅のイメージを通して作品にしている。

 公害によって汚染された海に現れたアザラシは、人々に愛でられながら、そこを新しい生活の場として生き抜く。可愛いと思う心も人間の欲。その絶望的でもあり、楽園のようでもある世界観が桑原作品の大きな魅力となっている。

 本展のタイトル「heavenly peach」は、桑原が芳香剤のような、何かが終わった後に残っている微かな香りのイメージからつけたもの。亡くなった人の持物が、持ち主がいなくなった後にもぽつんと残っている儚げな様子を表した《遺品》など最新作が展示される。