EXHIBITIONS

de-sport:芸術によるスポーツの 解体と再構築

2020.06.27 - 09.27

クリスチャン・ヤンコフスキー 重量級の歴史 2013 Photo by Szymon Rogynski Courtesy of the artist, Lisson Gallery

ガブリエル・オロスコ ピン=ポンド・テーブル 1998 金沢21世紀美術館蔵 © Gabriel OROZCO Photo by KIOKU Keizo

シャルル・フレジェ 「RIKISHI」シリーズより 2002-2003 © Charles Fréger Courtesy of MEM, Tokyo

アローラ&カルサディーラ 陸上競技 2011 作家蔵 © Allora & Calzadilla Photo by Andrew Bordwin

エルヴィン・ヴルム 1分間の彫刻 2014 © Erwin WURM Photo by Katrin Binner

「de-sport」タイトルフォント

 東京2020オリンピック・パラリンピックの開催を前に、芸術の視点からスポーツの意味を問い直す展覧会が開催される。

 スポーツはもともと「日常の労働から離れた遊び」を意味し、かつては音楽や演劇、絵画、舞踏などの芸術も含まれていた。現代では体操やフィギュアスケートのように、スポーツを表現のひとつとしてとえることもでき、ボクシングで絵を描くなど、芸術家たちもスポーツに関連させて新しい表現を切り開いてきた。

 本展では、スポーツの起源に立ち返り、芸術の視点から、遊戯、身体、国家、戦争、非言語コミュニケーションといった今日の諸問題などを映し出す社会的構造物としてスポーツを再考。出展作家は、アローラ&カルサディーラ、エルヴィン・ヴルム、風間サチコ(関連プログラムのみの参加)、ガブリエル・オロスコ、クリスチャン・ヤンコフスキー、西京人、ザ・ユージーン・スタジオ、シャルル・フレジェ、柳井信乃、リアム・ギリックの10組。

 ヨコハマトリエンナーレ2017でも話題となったクリスチャン・ヤンコフスキーの《重量級の歴史》、第54回ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとする国際展にも多数参加してきたアローラ&カルサディーラの《陸上競技》など、地域、文化背景の異なる9ヶ国10作家が、スポーツをテーマに手がけた国際色豊かな作品を展示する。

 展覧会名「de-sport(デスポーツ)」は、中世フランス語で「楽しむこと」を意味する「desport」(デスポール)」と、英語で「スポーツの解体・再構築」を意味する「deconstructed sport(デコンストラクテッド・スポーツ)」をかけ合わせている。