EXHIBITIONS

張騰遠「Human Being: COVID-19」

2020.05.23 - 06.13

張騰遠 work's package(sample) 2020

 台湾出身のアーティスト・張騰遠(チャン・テン・ユアン)によるオンライン・エキシビションが開催。「Human Being: COVID-19」を展覧会名に、全世界の人々とテーマを共有し、新たな一歩を想像・創造することを試みる。

 張は1983年生まれ。地球滅亡後の未来の世界を舞台に、遺跡となった現代の文明をリサーチするエイリアンや、人間を模倣しながら感情や行動の意味までは理解できないオウムを描いた作品など、鑑賞者の既成概念を取り払い、物事への複眼的な再考を促す独創的な物語を展開している。

 本展は、パンデミックという状況下で新たなスタイルをとって、ウェブサイトのみで発信。ウェブサイトでは、張が「COVID-19」をモチーフに創作したストーリー(映像)の断片であるスケッチが公開される。

 そのスケッチにはいくつもの選択肢があり、選び方によって物語の数は243にもおよぶ。鑑賞者が選んだ物語(映像)は、購入後に送られてくる缶詰の中の映像データ(USBメモリ)を再生することで、ひとつとして同じものはない、自分だけの物語を初めて見ることができる。

 また、会期中の開廊時間(月〜土 13:00〜19:00、来廊はアポイントメント制)に限り、ウェブサイト上でも、無人のギャラリーに投影された映像をライブビューイングで鑑賞することができる。